宮崎の英語専門教室・リトルスターズ英会話

宮崎県児湯郡在住の英会話講師のminamiです!木城町で小さな英会話教室を運営しています。

日本の英語教育を宮崎から変えていく

研究会・講演会に行ってきました!

なんと、あの、山下佳世子先生が宮崎大学にいらっしゃいました。

こんなに貴重な時間を過ごせたこと、多忙を極める先生に宮崎に来ていただくための働きかけをしていただいた方々やご縁をつないでいただいた方々に本当に感謝しています。

 

新鮮な話をたくさん聞くことができて、感無量です。

得た情報や感じたことを少しでも今ご縁のある生徒や保護者の方に還元できるように頑張ろう!と身の引き締まる思いでした。

また、県内で子ども達のことを想って熱心に活動する先生方がいらっしゃるのかと、勝手に非常に心強く思いました。

 

ほんの一部をご紹介。午後の部についても後日追記します。

 

☆午前の部、イギリスの教育事情より

日本では、小学1年生から中学3年生までの9年間が義務教育ですが、イギリスでは2年より長い5歳から16歳まで。

日本では、1年ごとに指導要領が決まっていますが、イギリスは、2~3年をひとまとめにした”キー・ステージ”と呼ばれる段階ごとに、内容が定められています。

 

キー・ステージ1 5~7歳

キー・ステージ2 8~11歳

キー・ステージ3 12~14歳

キー・ステージ4 15~16歳

 

他年齢の子ども達と一緒に勉強します。

どんな風に???そんなの可能なの???

可能にするシステムや学校形態がありました。

 

まず、教える側は分担制・チームでマネージメントしているということ。

TA(teacher's assistant)と呼ばれる先生のアシスタントが居て、

コピーを取りや、テストの丸付けをするそうです。

集金などは事務の人が行い、主要になる先生は、このシステムのおかげで教えることや教材研究に集中できるという利点があります。

 

2,3学年をひとまとめにした教室では、習熟度別でグループを作り、ターゲットに対してそれぞれのレベルに応じたアプローチをするそうです。

TAも教室の中を歩いて回り子ども達に目を配ります。

 

また、たとえば算数で習う掛け算九九、日本では2年生時の1年間をかけて学習、マスターしますが、イギリスでは2,3年をかけて学習します。

歴史も、日本では年号や人の名前、出来事などの「暗記」科目であることに対して、イギリスでは「考える」科目。

 

その他の日本にあって、イギリスにほとんどないもの 

※もちろんある学校もあります。

特別支援学級

・減点式ではなく加点式評価

・宿題

・朝の会、帰りの会

・掃除の時間

・集団登校、集団下校

・強制的な部活動

・学校の節目ごとのセレモニー(入学式・卒業式)

・GCSE義務教育の修了試験(教育成果の証明)

 

などなど、国の文化が違うとはいえ、どうやら教育状況が根本的に違うようでした。

ちなみに子ども達は3時頃下校だそうです。また、不登校や引きこもりの子ども達の数もとても少なく、自尊心や幸福度は高いそうです。

また後日追記します。

 

興味をひかれる話を聞くと、自分の目で見たくてたまらなくなるのが性分でして;

あーーー、見たい。見たくてたまらない。

イギリスに行って学校の様子を学びたい。

そしていいところをめいいっぱい取り入れたい。。

経済力があれば、見学させてくださいと頼み込んで、来月にでも飛んでいくのですが。

とりあえず、自分の10年以内に実現させたいリストに追加ーーー。

 

日本「みんな一生懸命やっている、だからあなたも一生懸命やりなさい」

というのに対して、 

イギリス「あなたは一生懸命にやっている、それでいいじゃない」

という「個」を重んじる考え方。

また、小さい頃から、自分は何が得意か、何に興味があって、将来何をしたいのか、など常に考える機会を与えられている点が、「学校を卒業すればいい」という日本のシステムとの大きな違いのひとつかと。

 

日本の、九州の、宮崎の、市町村の、権力を持った人たちが、イギリスを真似てじゃああとプラス2年、義務教育を伸ばしさえすれば、日本だって子ども達に自立を促せる、という浅い結論に至るのではなく、もっと本質的な、変化、改革にたどり着いていただけることを希望します。

  

現在の日本の教育事情を憂いでいるだけでは、しょうがない。

批判したり、文句を言うだけなら簡単。だれだってできる。

 

草の根運動ではありますが、まずは目の前の、一握りの子ども達から!

池に小石をぽちゃんと投げるとそこから水の輪っかが広がっていきますよね。

 

現在の状況で戦い、小石を投げ続けている県内の先生方。

ぜひそれぞれの持ち場で、小石を投げ続けましょう!!

中からの働きかけ、外からの働きかけ、このふたつがうまく合わされば、宮崎の子ども達を一層ひっぱり上げられると信じています。 

 

コンプライアンスや枠組み、指導要領にとらわれない柔軟性を求めて、現在フリーとして活動しています。そうするにあたって、もちろん弊害やデメリットも多々ありますが、いいものは素早く、積極的に取り入れられる「新鮮さ」が強みのひとつです。

それでは、宮崎の小さな小さな英語専門教室でお待ちしてます♪

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